再生

2007年に起きた新潟県中越沖地震の震源近く。寺も重量があるために被害を受けた伽藍や鐘楼が多かった。十一面観音だろうか、地震の衝撃で倒れた穏やかなお顔立ちのみ仏の周りに百日紅の花が散る。災害列島に住む日本人は神仏に祈ることで心の平安を得てきた。その後も東日本大震災や能登半島地震など激甚災害が続く。災害によるものだけではないが、心の拠り所を失ってしまったように見える多くの人たちは、散っては咲くこの花のように再生への希望を持てるであろうか。
「散れば咲き散れば咲きして 百日紅」千代女
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