「風に誘われてー新潟風景紀行」

再生

2007年に起きた新潟県中越沖地震の震源近く。寺も重量があるために被害を受けた伽藍や鐘楼が多かった。十一面観音だろうか、地震の衝撃で倒れた穏やかなお顔立ちのみ仏の周りに百日紅の花が散る。災害列島に住む日本人は神仏に祈ることで心の平安を得てきた。その後も東日本大震災や能登半島地震など激甚災害が続く。災害によるものだけではないが、心の拠り所を失ってしまったように見える多くの人たちは、散っては咲くこの花のように再生への希望を持てるであろうか。

「散れば咲き散れば咲きして 百日紅」千代女

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photographer 魚沼市出身。広告写真撮影のかたわら約30余年にわたり新潟県内の風景を撮影、様々な媒体に発表、写真展多数。20代の頃は新潟県を中心に観光PR撮影・スキー(雑誌)取材・山岳写真などに従事。他に演奏会企画·主催など活動は多岐にわたる。 (公益社団法人)日本広告写真家協会会員。

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