新潟県の地下資源

石油に関しての最初の記録が日本書紀にある。西山町(柏崎市妙法寺)の石油(燃土・燃水)を天智天皇に献上した記録だ。柏崎に撮影に行ったついでに北陸自動車道西山IC近くの裏山にあるというので行ってみた。急坂ではないが雪が消えたばかりの狭い舗装路を県道から1キロほど走る。その一帯には、かつて採掘関連の施設などがあったのだろうと思われるパイプやトタン板など残置物らしきものもあり、同じく新津で石油の採掘が行われていた地区の雰囲気によく似て、少し不気味さが。
柏崎や新津は日本の近代化の過程で大事な歴史を持っている。そのための資源となった石油や天然ガス田は今でも細々と稼働し、現在はJAPEXやINPEXなどの政府系の企業が関わり採掘をしている。2022年度生産量は全国の65.4%、天然ガスが74.6%となっていて、2011年以来再稼働していないにしても世界最大級の発電量の柏崎刈羽原子力発電所と合わせると、日本が新潟県にエネルギーの供給に関していかに頼って来たかがわかる。
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