外海府は日本海に面し、冬の季節風と波によって作られた多様な海食崖景観が見られる。ここは削られた陸地から落ちた岩が散乱したのであろうか、向こうの大野亀と手前の岩の角度が同じだ。河原などでよく見る河原石が同じ角度に並ぶ現象と似ていて面白い。素人判断だが、一定のリズムで波が打ち寄せたせいかもしれない。それとも地層に沿って削れたためかはわからないが、川の小さな波に対して海の大きな波によって同じような現象が起きたことも考えられる。自然はそんな想像を巡らせてくれることも楽しみの一つだ。秋の西陽と波が同じ方向から当たり統一感のある写真となった。
PENTAX67+75mm
©️photo by Nakamura Osamu