満月の明け方に日本海に沈む月。日本海に沈む夕日は印象的だ。明け方に海を見に来る人は少なく満月になるのは年間12日ほど。もちろん満月前後の日も満月に近いので前日が満月に近かった日の翌朝は日本海側ではこんな月の入りを見ることができる。
月齢とは新月から数えた経過日数のことで約29.5日で満ち欠けが一周する。新月になる瞬間が月齢0で月齢29.5の半分の14.8日が満月のはずだが、月が地球を回る楕円軌道のせいで満月の日の月齢は13.9~15.6日と±1日弱もの変動がある。(国立天文台のホームページより)
それは別として、満月前後は太陽と月の間に地球が入り、ほぼ直線的に並ぶせいで、日の出日の入りのころに満月が海から登るところや海に沈むところを見ることができる。輝度が落ちて赤く焼けた美しい月と遠くの風景を合わせ見ることによる視覚効果のおかげで上空にある月よりも大きく印象的に見える。自ら光っている太陽と太陽の光を受けて光る月。陰と陽ではないが、日本海側ではどちらも朝の象徴的な風景だ。
photo by Nakamura Osamu