北信五岳のひとつに数えられている妙高山は新潟の山の標高順で言うと5番目だが、妙高連峰には7番目までの中に4つが入っている。標高だけでなく妙高山群は個性のある山の塊、奥が深く登山者にも人気が高い。裾野も広いので越後富士と言われる所以も理解できる。周りからすればひときわ高いので1番に朝日が当たり、雪に覆われた山に朝日が当たった姿を平野部から見ることのできる山は県内では妙高山しかありません。北信濃からもよく見え北信五岳の一つにも数えられて親しまれています。長野から見たら、他の山に比べ雪を抱いた妙高山の個性的な山容は外せないのでしょう。またたくさんの絵描きのモチーフとなり、東京美術学校を設立した岡倉天心の終焉の地でもあります。日本の仏教美術や文化財の大切さを天心と共に活動し、日本人に再認識させたフェノロサが法隆寺の秘仏救世観音に光を当てたことは有名ですが、妙高関山にある関山神社に渡来仏とされる菩薩立像があり、この二つの仏像はよく似ています。ちなみに救世観音は私が最も好きな仏像の一つで、妙高と奈良との昔日のつながりに想像が広がります。
PENTAX645Z 130mm 1/100 f:8
©️photo by Nakamura Osamu