撮影していていつも思うのは、日本は私有地が多いので、今立っている場所は私有地から撮影しているのではないか、と心配になることがある。この写真を撮影している時も田んぼの畦道に立っていたので、まさに私有地だった。周りを気にしながら撮影しようとしていたら、近所の方と思われる女性が犬の散歩で近くを通りかかった。私が顔を見たら相手も顔を見てニコッとしてくれた。それでお墨付きを得たと思ってはいけないが、撮影するときはだいたいそんな感じ。曖昧な、あるいは暗黙の了解が多い。平和で和やかな花の存在感が仲を取り持ってくれているような気がする。
EOS5DMarkⅣ 145mm 1/250秒 f:8
©️photo by Nakamura Osamu